著者略歴

  • 1982 マルキユーに入社 製品開発を行う。
    在職中は「グレパワー」「チヌパワー」など配合エサの開発とともに、業界初となる味と臭いの付いたワーム「エコギアー」の開発に携わる。
  • 2001 世界初の高分子エラストマーによる生分解ワームの開発に携わる。
  • 2020 定年によりマルキユーを退社。チヌ、グレ専用ウキ「彩ウキ」の製造と販売を開始。
  • 現在・フィッシング彩・代表
    東京海洋大学フィッシングカレッヂ講師
    京都府立海洋高校、福井県立若狭高校にて釣りの講義と実習。釣り関係の執筆多数。
  • 著書に「釣りエサのひみつ」つり人社刊  2018 JGFAメジナの認定記録

はじめに

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彩ちゃん
今回はグレの好む刺しエサについてです。
グレが刺しエサを食べる要件とは?


人と魚 味覚が伝わるプロセスの違い

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彩ちゃん
我々は食べ物を空中で運び、口内に取り込みますが、
魚の食物は全て水中を移動します。



味覚もやはりアミノ酸!?

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彩ちゃん
魚が味として感じる化学成分の多くは嗅覚と同様、
ほとんどがアミノ酸です。



人と魚 味覚を感じる器官の違い

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Dr. 長岡
魚もエサに触れることにより味を感知します!



味蕾の分布

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Dr. 長岡
嗅覚で感知するアミノ酸の濃度よりも、味覚で感知するア
ミノ酸の方が濃度がずっと高いことが知られています。
ただし魚種により違いますが 味蕾の密度は人よりも遙
かに多く存在しています。




グレは刺しエサの味を確認している!

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Dr. 長岡
魚がエサに触れてから飲み込むのは、エサの味を確かめて食べられるかそうでないかを確かめているのです。



満腹の直前が最大のヒットチャンス!

釣り上げたグレの腹を裂くと、全くの空腹か、逆に消化管いっぱいにエサが詰まっているかに分かれることが多く見られます。
そしてその多くは後者のいっぱいに詰まった状態であることがほとんどです。
撒きエサを有効に使ってグレの警戒心を和らげることが釣果に恵まれる秘訣と考えます。

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Dr.長岡
満腹直前を見極めなきゃ!


撒き餌さと刺しエサの同調


グレは潮流で運ばれた撒きエサの粒子を発見して、摂餌行動を起こします。そし
てこのとき口腔内に入った粒子の味覚を感知して、美味しいと感じれば次の摂餌
行動を起こします。これを繰り返すことにより、やがて釣り針の付いたエサを食
べることになります。


第7話の要約

•魚の味蕾 味を感じる感覚器官 は口唇以外にも分布している。
•アミノ酸は嗅覚にも働きかけるが、濃度の高い状態では味覚にも働きかける。
•魚もエサに触ることによって味を確認している。
•グレも撒き餌さの粒子に接触して味を確かめてから食べていると考えられる。
•グレは満腹直前が最も警戒心が薄れる。 満腹になると暫くエサを食べない

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彩ちゃん
警戒心が薄れる時を狙うのね!


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