福岡にスゴい職人さんがいらっしゃることをご存じですか?
黒河嘉行さん
1951年生まれ
職業:和竿職人

黒河さんは、1本の竹から作り出す手持ち釣り用の石鯛竿にこだわっていて、その作品は工芸品と呼ぶにふさわしい美しさ。

黒河さんは「この竿で釣ったら面白いだろうな」と思ったら深夜まで制作に没頭するほど、和竿と石鯛釣りに熱中するカッコいい大人です。



釣り師でもある黒河さんのホームグラウンドは福岡県の宗像沖ノ島で、狙っているのは石鯛とクエ。ご自身が使用している和竿の石鯛竿は平成10年ごろに作ったもので、息子さんも細身に仕上げた和竿を使用しています。

「1本の竹から作れば石鯛のパワーが手元まで逃げてきて、支点が手元付近にくればノサれることはない」そうで、和竿は使ってみてはじめてその良さが分かるとのこと。


竹のゆがみを火で調整する「火入れ」の作業を行う黒河さんの表情は真剣そのもの。

山から竹を切り出す作業から始まる和竿の製作は、非常に手間のかかる工程。これまでに黒河さんが作り出した和竿の手持ち石鯛竿は、わずか20本ほどの貴重品です。

「くろかわ作」竹製手持ち石鯛和竿の製作過程の貴重なシーンを、彦星フィッシングの動画チャンネルにてご覧いただけます。