著者略歴
- 1982 マルキユーに入社 製品開発を行う。
在職中は「グレパワー」「チヌパワー」など配合エサの開発とともに、業界初となる味と臭いの付いたワーム「エコギアー」の開発に携わる。 - 2001 世界初の高分子エラストマーによる生分解ワームの開発に携わる。
- 2020 定年によりマルキユーを退社。チヌ、グレ専用ウキ「彩ウキ」の製造と販売を開始。
- 現在・フィッシング彩・代表
東京海洋大学フィッシングカレッヂ講師
京都府立海洋高校、福井県立若狭高校にて釣りの講義と実習。釣り関係の執筆多数。 - 著書に「釣りエサのひみつ」つり人社刊 2018 JGFAメジナの認定記録

はじめに

今回はグレの歯についてご説明させていただきます。
歯の構造を観察するとその魚の食性が見えてきます。
またクチブトグレとオナガグレの違いを比較することにより、両者の特性がわかります。
グレを攻略する上できっと役に立つかと思います。
歯の構造を観察するとその魚の食性が見えてきます。
またクチブトグレとオナガグレの違いを比較することにより、両者の特性がわかります。
グレを攻略する上できっと役に立つかと思います。
クチブトグレの歯


触ると弾力があり歯ブラシのような感じです。
これで岩に付いた海苔をはぎ取って食べています。
これで岩に付いた海苔をはぎ取って食べています。

オナガグレの歯


とても硬く、呑み込んだハリスを切ってしまいます。
クチブトグレよりもやや深い場所に生える赤っぽい海藻を良く食べています。
クチブトグレよりもやや深い場所に生える赤っぽい海藻を良く食べています。


グレ釣りエサの変遷


かつては赤アミにヌカを混ぜたものを撒きエサとして使用していました。その後湖産エビにかわりさらにイワシのミンチと身エサが使われていました。


オキアミの出現


オキアミ(南極オキアミ)は捕鯨の規制が強くなり代替タンパクとして検討されました。日本に持ち込まれたのは1972年です。
これが釣り用として全国に普及するまで10年近くかかりました。
これが釣り用として全国に普及するまで10年近くかかりました。

配合エサの出現


「グレパワー」が発売されたのは1986年です。
私がマルキユーに入社して最初に手掛けたグレ専用の配合エサです。
オキアミだけの撒きエサはこれによって操作性が向上し、やがて全国でグレのトーナメントが開催されるようになりました。
私はこの開発に携わったことによりすっかりグレ釣りにハマってしまいました(笑)
私がマルキユーに入社して最初に手掛けたグレ専用の配合エサです。
オキアミだけの撒きエサはこれによって操作性が向上し、やがて全国でグレのトーナメントが開催されるようになりました。
私はこの開発に携わったことによりすっかりグレ釣りにハマってしまいました(笑)

ほかの魚の歯も観察しよう!


申し上げるまでもなく歯を見るとそれぞれの食性を伺い知ることが出来ます。

チヌの歯


とてもいかつい歯ですが丸みを帯びているためハリスを呑まれても
あまり切られる心配はありません。
あまり切られる心配はありません。

ババタレ(イズスミ)は厄介?


イズスミの歯はオナガグレに負けず劣らず硬くて鋭いためハリスを呑まれると切られてしまうことが良くあります。

ハリスをチェック!


これはイズスミに切られたハリスの状態を記録したものです。
オナガグレの場合はハサミで切った感じになっていますが違いがあります。バラシた魚は大きい・・・!と悔やむ気持ちを抑えて冷静に観察すると状況の理解に繋がるかもしれません。
オナガグレの場合はハサミで切った感じになっていますが違いがあります。バラシた魚は大きい・・・!と悔やむ気持ちを抑えて冷静に観察すると状況の理解に繋がるかもしれません。
↓より詳しい内容は、YouTubeチャンネル「彦星フィッシング」で↓
